警鐘小説作家 濱野成秋 が全国に発する

危機情報

No.0 原点

本当に必要なのは「地震情報」より「危機情報」だ

1. まず濱野成秋の生い立ちを知って、信用して下さい

 濱野成秋です。慶大卒。東北大助教授、東大研究員。一橋大・早大講師。今まで警鐘作家として『日朝、もし闘えば』(中央公論新社)、『愚劣少年法』(同)、『日本の、次の戦争』(ゴマブックス)、『日朝、もし闘わば』(同)、『ビーライフ!=白亜館物語=』(中央公論新社)をはじめ、数々の警鐘性のつよい小説や評論集を発表しました。日朝問題では外交交渉、国内警備、国民周知などで、実によく対応してくれました。また近作『ビーライフ!』では大学人がよく話題にして機構改革に役立ててもらっています。


 戦後、アメリカ占領軍の影響で大学でアメリカ文学の研究をやり、ポストモダンの米文学作家と交わって、『三田文学』や中公の月刊文芸誌『海』、研究社の『英語青年』で、彼らとの対談を連載していたのがきっかけで作家に。ニューヨーク州立大でも教鞭を執る。作家としてもう四半世紀。今でもアメリカ文学と並立です。初期の文学活動では野間宏、中野重治、佐多稲子さんたちと一緒で、この期に始めた警鐘小説では、この人たちを天国に送った後も、続けています。


 この国は今のままではいけない。危機情報を知らされなければ、国民はまたひどい目に遭う可能性がある。それを痛感して「危機情報」の発信を開始しました。


 この危機情報のページはだから貴重です。きちんとお読み下さい。

 

2.「危機情報」の作成にこめた人間愛

 現在ほど、日本や我が国と関連の深い諸国で起きている問題を指摘し、みなさまに警鐘を鳴らし続ける必要のある時期はないと思います。

 私の原点は、ホームページにも紹介されておりますように、大阪に生まれ育ち、戦中戦後の多難な時代に、家庭的にもさまざまな心労とおさない頃から当面して、何事にも敏感に反応する癖がつきました。戦後の復員兵、引揚者、闇市、占領時代のさなかに育ったので、この日本社会がふたたび傷ついて、人々がまた苦しむ兆しがよくつかめます。 

 私の小説作品にあるように、戦争など、安易にとらえる現在の風潮が問題だと思います。私は政治のレベルではなく普通人の人間愛のレベルで作品を書きます。日本人として、日本の家族や家庭がどう流され、ひっくりかえっていくのか、その混沌する人間群像を描いております。だから、日常生活が出てきますから、こわい話ですねと批評されたことも多い。尖閣は日本の領土だとか、竹島はどうとか、そんなレベルでうかつに戦争の火ぶたを開いてはいけないのです。それはたいていの人なら常識としてわかっていますが、政治を操りたい奴らは、これに自分の人気や利害をからめて主張するから、とんでもない結果を生む。日本の海外企業の身の安全までおかしなことになった、その元凶は東京都知事の軽薄な言動にあったと私は思いますが、いかがですか。

 このような因果関係に気づいたら、国民はその政治家を叱りつけねばなりません。責任をとらせなければだめです。だが、誰もなんとも言わない。これが今日の日本であり、こういう日本人の体質が非常に危ないのです。私はこの、ガッツの欠落した社会状況を鼓舞させるためにも、この警鐘のページを作る必要を痛感しております。 

 

3.ミクロからマクロまで、解決策まで提示する

 むろん、私も防衛について、国家レベルでものを見て、書いております。つまりマクロの眼力はいつももたねばならないと考える。私は、「理不尽な外国勢力に負けてもいい、国土を踏みにじられてもいい、私は平和主義者です」などと、負け犬のような発想はしません。しかし自分はぬくぬく何もせんで別段なんの勝算もなく、ただお前らが行って尖閣で血を流せ、などという愚かな政治家が現れたら、叱りつけます。当たり前です。 

 「勝算のない喧嘩は絶対するな」です。これは日米戦の完敗で学んだはず。喧嘩なんて、どつき合いになる前に、打つ手さえ効果的なら、どつきあいなら負けるが、作戦勝ちで収めることは可能。その平和裏におこなう戦略を私は説きましょう。

 私生活でひとたび戦争となれば、スーパーから生鮮食料品が全部消えるとか、銀行やATMが全部ストップするとか、そういう問題も、みなさんには知って貰う必要がある。自分だけじゃない、年寄りも赤ちゃんも食えない、そんな状態がすぐに起こる。それが戦争なのだと知って置いて、さあ、どうする、と私は問いたい。うかつに好戦的な政治家の尻馬にのると、めちゃくちゃになるのは、われわれの日常生活ですぞ。

 私はマクロとミクロの両方の視点で、解決法まで提示して警鐘を鳴らしています。これが濱野成秋流の警鐘の鳴らし方です。

 以上、尖閣問題などはほんの一例です。ほかにも原発、震災義援金、消えた年金などなど、どろどろした問題が山ほどある。この「危機情報」のページでは、単なる情報を流すだけでなく、その解決法まで詳しく提示しておきますから、関係する方々は熟読して参考とし、実践に役立てて下さい。